STOP!有事法制・イラク攻撃
12・7平和へのメッセージ―京都から―
「守ろう憲法と平和きょうとネット」(代表・小泉潤日本福音ルーテル教徒教会牧師)のよびかけで、広範な団体・個人が集まって、12月7日に平和の共同集会とデモを行います。6月13日の円山集会に続くもので、さきょう平・民・懇も日ごろ街頭宣伝で掲げている長大な横断幕をもって参加します。要求は、「STOP!有事法制・イラク攻撃」です。
- とき 2002年12月7日(土)午後4時〜6時
- ところ 同志社・栄光館(京都御所の北、同志社女子大の門を入って正面)
- お話 大津健一さん(日本キリスト教協議会総幹事)
- ピアノと語り デリル・バッドリーさん(9・11犠牲者家族、サクラメント市大音楽教授
- メッセージ 田畑佑晃さん(京都弁護士会会長)
集会の終了後、ろうそくを手に四条河原町まで歩きます。(キャンドルウォーク)
太平洋戦争開始61周年
12・8街頭宣伝
さきょう平・民・懇では、太平洋戦争開始61周年の12月8日(日)に左京区母親連絡会とともに平和を訴える恒例の街頭宣伝を行います。会員の方々の参加をよびかけます。
- とき 12月8日(日) 午後12時30分〜13時30分
- ところ イズミヤ前
平和で公正な世界秩序めざす社会フォーラム
―さきょう平・民・懇の21世紀小劇場第1回―
(レジュメ)
2002年11月27日(水) 澤居紀充
1)街宣2002年11月21日(木)から
○イタリアのフィレンツェ 9日 欧州平和大行進に100万人 欧州社会フォーラムのイニシアチブ
「反戦のよびかけ」 戦争は「国連の承認があろうとなかろうとイラク国民と中東地域のひとびとにとって大災害」「世界的破局につながるおそれ」
2)街宣メモ2002年1月30日(水)から
○テロの土壌をなくす運動
世界経済フォーラムの年次総会がニューヨークで開催 1月31日−2月4日
世界各国の政治家、財界人、文化人らが集まる
世界の労働組合組織が声明
国際自由労連ICFTU、グローバル労組グループ、経済協力開発機構OECD労組諮問委員会、 世界労連WCL、欧州労連ETUC ―が署名
「新自由主義の無責任な規制緩和に反対し、社会正義に立ったグローバル化(地球規模化)をめざそう」
↓
雇用の不安定化、賃金の引き下げ。貧富・男女間・南北諸国間の格差が拡大。「無責任な民営化が横行」。「市場のグローバル化で、人民が選んだ政府から国際資本のリーダーたちへ権力の移動が起きている」と、民主主義の「後退」を警告。「規制のないグローバル化は一部の人だけにしか利益をもたらさない」、「市場に自浄作用はなく、自動的には正義をもたらさない」
↓
グローバル化には規制が必要であり、国際資本に守らせる行動基準の枠組みつくりを開始すべき」
グローバル化の中での労働組合の活動は、「市場が作り出したモラルの空洞を埋め、富の配分を変えるテコになってきた」社会正義をともなった経済社会の発展には労働組合の権利の尊重が不可欠
「不均衡なグローバル化を押しつける新自由主義に反対する」
経営者と対話・交渉し、意見の違う人たちと討論し、勤労人民の共同に努力
「世界社会フォーラム」
世界経済フォーラムに時期を合わせて開催。ブラジルのポルトアレグレで。NGOや社会団体が中心になって
3)街宣メモ2002年2月5日(火)から
○世界経済フォーラム
世界各地から大企業首脳らを中心に2500人のせい財界人が参加
期間中にNGOによるデモも 「地球規模で経済的不平等を広げ、環境をいっそう悪化させるグローバル化推進を議論する場となる」(「地球の友」コリーン・フリーマン氏)
○世界社会フォーラム ポルトアレグレ(ブラジル)
世界150カ国から5万人の参加が見込まれる 労働組合、市民団体など
多国籍企業の利益を最優先にした貿易・金融自由化に反対
中心スローガン「別の世界は可能だ」 平和問題も重視「正義と平和のともなう別の世界は可能だ」
31日のデモ 平和をめざす行進 4万人 プラカードなど―「米国の対テロ戦争ノー」「たたかいも希望も地球規模に広げよう」
「テロ反対、対テロ戦争反対」の横断幕をもった市民の一人は「テロ行為は問題を解決する手段でないし、もちろん反対。でも米国のアフガニスタン戦争はひどい。テロを口実とした干渉戦争にも絶対反対」
アルゼンチンからの参加者は「新自由主義を採用したアルゼンチンは、多くの腐敗が温存され、経済だけでなく民主主義もずたずた。新自由主義に反対するために来た」
フレイ・ベト神父(ブラジルの土地なし農民への支援などの社会的活動で有名)は、
「正義に満ちた平和な世界を実現しよう」とよびかけ。「テロは恥ずべき行為。だが平和は正義を土台としてつくられることも事実。軍事力では平和はつくれない。ここに集まった人々は、軍事力と経済力にものをいわせた米国や先進国による新たな世界的植民地に異議をとなえている。テロや経済の地球規模化についていろいろな意見。まとまるのは容易ではない。しかし他者の意見を尊重する複数主義を土台にして、新しい世界秩序をつくるために一致点を見出し、団結することが何よりも重要。それはある意味で新しい民主主義を実践するという挑戦」
○ブッシュ大統領の一般教書演説 1月29日
北朝鮮、イラン、イラクを「悪の枢軸」と敵視する発言
これらの国が大量破壊兵器で米国を脅かすなら「処罰する」と演説(1月31日)
テロ組織の脅威の打破と「ならずもの国家」の脅威の打破を「二つの目標」と同列に並べ、「世界平和を脅かすために武装する悪の枢軸を構成している」と。そして通常兵器の先制使用も。
4)街宣メモ2002年2月12日(火)から
○「別の世界は可能だ」
ドイツのシュレーダー首相「(テロとのたたかいは)世界的な正義にのっとってこそ成果がもたらされる。それは物質的、社会的、経済的、法的、文化的安定性の各面の共同があってこそ」「経済発展には平和が必要であり、平和にも経済的な発展が必要である」(1日、世界経済フォーラムでの演説、ニューヨーク)
世界社会フォーラム 1・31-2・5 ポルトアレグレ(ブラジル)
131カ国、4900組織、5万1千人 スローガン「正義と平和のともなう別の世界は可能だ」「たたかいも希望も地球規模に広げよう」
5)菅原啓「平和で公正な世界秩序めざす世界社会フォーラム」
(『前衛』2002年5月号)から
○第2回フォーラム 2002年1月31日‐2月4日(第1回フォーラムは2001年)
実行委員会
ブラジル社会経済分析研究所、労働者統一本部(CUT=ブラジルの労働組合センターの一つ)、ブラジル正義・平和委員会など8団体 + 国際的なNGO 国際協議会
131カ国、4900団体の代表など5万1千人が登録。テーマ別会議やセミナー、分科会など一日平均250も。公式プログラムはタブロイド版150ページ、厚さ1センチ。
包括文書(最終文書は採択されず)「ポルトアレグレU 社会運動へのよびかけ―新自由主義、戦争、軍国主義への抵抗、平和と社会正義をめざして」
今後の方向 「現在の世界の資本主義体制の深刻な矛盾から即『社会主義だ』という方向をとるのでなく、『グローバル化』という現代資本主義の現実の中から可能な改革の方向を見出そうとする真剣な思いが感じられた」「新たなグローバル化を模索」
第3回フォーラム 来年(2003年)、同時期にポルトアレグレで開催
6)島田峰隆「公正で民主的なグローバル化へ―運動広げる「イタリア社会フォーラム」
(『前衛』2002年11月号)から
○イタリア社会フォーラムの全国会議 2002年7月19日‐21日 ジェノバ
数百人が参加 「テロと戦争反対、公正なグローバル化を」をスローガンにデモ行進、警察発表で10万人が参加 20日
○「社会フォーラム」の誕生と発展
ジェノバ・サミット 2001年7月 での対抗サミット イベントの準備、調整のために「ジェノバ社会フォーラム」を結成
サミット以降も全国規模で共同できる運動継続へ提案、各都市ごとに「社会フォーラム」結成 現在約250に。これを全国レベルでまとめたものが「イタリア社会フォーラム」 今ではベルルスコーニ右派政権の新自由主義的政策に反対する国民運動の一翼を担う、重要な政治的主体に成長。全国レベルで万単位の参加者による示威運動を組織できる力。
目的:グローバル化の否定的現象の解決策を探り「より公正、自由、民主的な世界を作ること」
組織形態はゆるやか。個人や団体がそれぞれの意図で自由に、平等な立場で加わることができる。
7)もう一つの欧州へ―社会フォーラムの挑戦
(「しんぶん赤旗」2002年11月22、24、25日、島田峰隆特派員)
○欧州社会フォーラム 11月6日-10日、フィレンツェ
欧州各国から400以上の団体、約6万人が参加(予想の3倍) 数百のセミナー、分科会。欧州平和大行進に100万人 9日
スローガン「もう一つの欧州は可能だ―新自由主義、戦争、人種差別主義に反対」
2003年2月25日を反戦の日に 欧州各国の首都で同時に戦争反対の示威行動、欧州規模での反戦ゼネストを決定
経済のグローバル化の中で進められている一部の多国籍企業の利益だけを優先する規制緩和、新自由主義に反対 → 欧州憲法に市民や労働者の権利反映へ EU首脳会議(2003年6月)で最終草案の予定
欧州大陸レベルでフォーラム運動の「網の目」をつくるきっかけに
第2回欧州社会フォーラムは2003年秋、パリで開催 を決定
ブッシュ政権の戦争政策と平和の国際世論、運動
―学習交流会―
2003年1月25日(土)午後1時30分〜4時30分 会場(未定)
主催:平和と民主主義をすすめる左京懇談会
地域と職場の運動を交流します。