百万遍で今年も8・15の訴え
太平洋戦争終戦57周年の日の宣伝活動
さきょう平・民・懇では、太平洋戦争終戦57周年の8月15日に、街頭宣伝をおこないます。百万遍、午前11時から12時まで。この活動は、さきょう平・民・懇が活動を再開して3年目の1993年夏からとりくみ始めたもので、今回は10回目です。
有事法制阻止へ新たな呼びかけ
国民の世論と運動で有事法案の成立を阻止することができましたが、政府・与党は、この秋の臨時国会での成立をねらって、すでにその準備に入っています。戦後日本の平和憲法体制を真っ向から否定する戦争国家体制を許すのかどうか、体制をめぐる根本的対決は、今後ますます鋭くなるでしょう。今年の8・15は、有事法制阻止の取り組みの強化へわれわれの新たな呼びかけとなります。会員のみなさんの参加をお待ちしています。
- とき:2002年8月15日(木) 午前11時−12時
- ところ:百万遍交差点北東(智恩寺山門下)
- 内容:リレートーク、ビラ配布など
*当日は百万遍のお寺の境内でフリーマーケットがあり、多数の人々が訪れます。
長編アニメーション映画
えっちゃんのせんそう
原作:岸川悦子 監督:有原誠治 アニメーション製作:虫プロダクション
2002年平和と映画のつどい 8月23日(金) 教文ホール
講演:昼の部(午後2時) 澤村恵美子さん…「えっちゃん」と同様の体験を身近に。
夜の部(午後6時30分) 大八木賢治さん…「教科書問題」の今は?
主催 さきょう平・民・懇、左京地区労、左京原水協、日本共産党左京地区委員会
協賛 福保労左京支部
料金 大人1,200円(当日1,500円) 高齢者(60歳以上)1,000円 小人(中学生〜4歳)800円(当日1,000円)
平和と民主主義をすすめる左京懇談会
第12期・第1回代表世話人会
さきょう平・民・懇の今期第1回代表世話人会が7月27日午後、左京民商会館会議室で開かれました。次に議案の概要を紹介します。
情勢の特徴-有事法制問題を中心に-
- 世界の戦争と平和をめぐる諸要素
- テロと報復戦争、米国の戦略、欧州(EU)の懸念、アラブ世界も一致。
- 米国への追随が際立つ日本。有事法制と憲法改悪、戦争国家体制づくり。平和憲法体制との根本的対決。
- 非同盟運動、ASEANなど平和の流れ。
- 世界社会フォーラムの統一スローガン「別の世界は可能だ」
- 革新懇運動の方向と要素
- 平和・憲法・暮らしを守る世論と共同の拡大。
- 政府の問題、政治を変えるよりどころ、自治の精神。
- 新しい国際連帯の感情。
- 共同のエネルギーは民主主義を貫くことから。
経過報告(概略)
5月24日(金)・左京市民集会 81人 森川明氏他 有事法制と医療改悪に焦点
6月9日(日)・有事立法を考えるつどい 高野平和ネット主催、さきょう平・民・懇協賛
小泉潤牧師、清水大吉郎氏が講演 60人
6月14日(金)・左京ピースウォーク 4団体主催 100人 高野 → 三条京阪
6月22日(土)・原水爆禁止国民平和大行進・左京区 岩倉 → 円山 70人
7月14日(日)・第11回左京健康まつりの平和コーナーに参加
7月19日(金)・緊急京都集会 円山 1,500人 有事法制と医療改悪
○この間、連日の街宣は10ヶ月に及ぶ
○共同の申し入れは122寺社教会
有事法制阻止のたたかい―経過と今後の方向―
- 情勢と国会
- 政府・連立与党(自民・公明・保守)は有事法案の今国会成立を断念、継続審議を画策
- 国民世論と共同の広がり 陸海空港湾(自治体)労組、日弁連、民放連、宗教教団
- 昨年来の主な活動(4団体の共同を中心に)
- 集会 9・22 10・20 12・8 1・26 5・24
- デモ 9・27 10・21 11・24 5・3 6・14 6・22
- 街宣 10月9日〜 連日 百万遍、熊野、修学院、イズミヤ前など
- 共同の申し入れ 4月22日〜当初連日、その後週1回、7月18日現在122寺社教会
- ポスター
- 左京区の運動状況
- 全体としての評価
- 今後の方向
- 情勢とたたかいの性格
- たたかいの組織と形態
2002年平和と映画のつどいの成功へ
- 8月23日(金) 午後2時、午後6時30分
- 映画「えっちゃんのせんそう」
- 講演 昼:澤村恵美子さん
夜:大八木賢治さん - 料金 大人1,200円(当日1,500円) 小人800円(当日1,000円)中学生−4歳 高齢者(60歳以上)1,000円
- 主催 4団体+福保労左京支部(協賛)
- 子どもたちにも参加してもらい、500人以上を目標に
地域・職場・大学にさきょう平・民・懇を(組織の拡大強化)
- 「地域・職場の網の目に革新懇を」の本格的追求―全国革新懇の方針
- 左京区では地域等の特色を生かした柔軟な組織形成を工夫
- 地域「平・民・懇」(名称も組織形態も多様)の誕生の促進と共同 代表世話人の要請
- 職場―加入団体の中に個人会員を増やす
- 大学―左京区の特色、民営化問題
ニュース「さきょう平・民・懇」の充実と配布網づくり
- 2002年4月から月刊堅持の努力。現在6号。
- 内容
- さきょう平・民・懇の活動ニュース
- 街宣メモ(コンパクトな討議資料の役割)
- エッセイ
- 今後ホームページとも連携、宣伝組織活動の両輪として発展をはかる
- 編集体制
- 配布網の形成
ホームページの準備状況
- 時代の新しいコミュニケーション手段をフルに活用し、さきょう平・民・懇の活動と交流を広げる。世界の平和運動の小データベースの役割も。
- おもなコンテンツ
- さきょう平・民・懇の活動ニュースとピースカレンダー
- 世界平和運動サーベイ
- 活動再開後の歩み(10年史)
- 入会申込書
- 交流 メール、音楽、写真、イラスト、文芸作品など
- 経過
- 2月にホームページ作業グループ発足 以後ほぼ月1回の打ち合わせ
- URL http://www.sakyo-heiminkon.jonex.ne.jp
- メーリングリストを運営 多数の参加を
なぜ今特攻隊か
竹内史子
舞鶴で京都母親大会
去る六月三十日、京都母親大会が三十六年振りに舞鶴市で開催された。私の参加した分科会では、父親が元七三一部隊に所属していた神谷則明氏の証言がスライドをまじえて紹介された。
神谷氏の父上は終戦で復員する際、七三一部隊について「話をするな」「話せば殺す」といわれ、五十年間沈黙を守っていたけれど、「あれだけの人を殺したのだ。戦犯だろう。話せば迷惑のかかる人もいた。でももうぼくは死んでいく」といって、朝日新聞の取材に、名前も顔も出して応じた。七三一部隊は、細菌の研究だけではなく、凍傷、減圧、高圧、血液交換実験等も行われたという。
南京虐殺を伝える東さんは、「あの事件の鍵はすべて教育だった」と述べたが、皇国史観にもとづく軍国主義教育によって、自らの命を天皇のために捧げることは国民にとって名誉なことだと信じさせられていた。
危ない教科書の動き
そして侵略戦争肯定、憲法改悪を柱にした『新しい歴史教科書』(扶桑社)が登場、2001年の夏、教科書採択問題が国際的な問題になったが、今年検定にかけられた高校教科書『最新・日本史』(明成社)がわずかな採択ながら静かな動きをしていることを見逃してはならない。
その危ない教科書は、教育勅語、大日本帝国憲法全文や特攻隊員出撃の写真・手記・遺書を掲載し、太平洋戦争の目的を欧米の支配からのアジアの解放だとし、大東亜戦争と呼んで、日の丸・君が代・神話の復活をはかっている。
日本の教育の「左脳」中心主義からの脱却をうたい、(つまり「左脳」は記憶力をつかさどるもので知識のつめこみだけの教育)、それに対し、「右脳」は感性を育むところであり、これからは感性を大切にする教育が必要と文部科学省はいっているが、指示・命令待ちの人間をつくるのではなく、判断をする力を育む教育が重要であり、また平和教育は優しさを育むものである、という話だった。
ナチスの蛮行を許したのはファシズムが強かったからでなく、民主主義が弱かったからだ、との話もあった。
自衛隊員の知覧「研修」
危ない教科書にも記載されている特攻隊の出撃の様子に、「何故特攻隊なのか」と思ったが、その謎は解けた。教科書の採用があろうがなかろうが現実の情勢の動いていることがよく判った。
それは先日私が知覧平和会館を訪れた時に目にしたことである。今度で三度目の訪問だったが、驚いたことは、前二回は目にしなかったが今回は現職自衛隊員の制服姿の人が非常に多く目立った「研修」ということだった。
前述の感性を育てる教育として特攻隊員の遺書等の現物にふれることで「国に命を捧げた純真なる青年達」の心の感情移入をはかろうとのたくらみがありありと見てとれた。